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日本の音楽に対して思うこと②(ライブ編)

こんにちは KAZUNOです。


今回はあれから少し時が経過している中で色々な方からもお話を聞くことができ、それも踏まえて日本の音楽はどのように変化していきそうか?また考察していきたいと思います。

これからもオフラインライブは残るのか?

コロナの影響もあって各ライブハウスが苦しい経営状況になっていることは言うまでもありませんが、その流れの中でオンライン配信(無観客ライブ)を始めているライブハウスも増えてきました。


カメラを複数設置してツイキャスなどのように『有料チケット販売』や『投げ銭制』でのライブを出演アーティストを募って開催する仕組みです。

観る側はロケーションフリーで、録音されていればリアルタイムでなくても観れるものもありますので見逃す心配もなく、とても便利な機能だなって感じるときもあります。


オフライン vs オンライン 【音質編】

音質の面でいうとやっぱり『通信状況』『音声』『画質』の品質に影響を受けやすいといった特徴があります。通信が切れたり遅くなったり、いくら主催者側(入力)が良い機材を使っていたとしても視聴者側(出力)が音質や画質のスペックが低いデバイスを使って見ていては現地のリアルな雰囲気を届けることは難しくなります。


それに比べてオフラインでのライブでは、『音圧』『空気感』『立体感』なども直接、肌で感じることができるので品質面でいうと現地に勝るものはないと個人的には今でも感じます。


オフライン vs オンライン【料金編】

先日のサザンライブを例にとって考えてみると、サポートメンバー400人、設置カメラ40台、8つのメディアで配信され、約2.5時間、チケット代3,600円で18万人がチケット購入で約6.5億円の売り上げという内容でした。また同じ画面で見れる人は複数人で見ることもできますので、このサザンのケースでいうと当日の推定視聴者数が50万人を超えるであろうと言われています。(よく回線帯域が確保できたな~と思います。w)


対して、通常のアリーナ公演のときは9,500円だとしたら、その約4割の値段でライブが視聴できるというメリットがありました。しかも物理的な席がないので何人でも制限を設けなければ購入することができます。


オフラインライブは無くなっていくのか?

オンラインライブが新しい時代のスタンダードとなるかというと個人的には正直疑問に思います。


ブラウン管を通してサザンのライブを観るのは、昔からあることでリアルタイムのライブと言えどTV越しで『年越しライブ』を僕も毎年楽しみに見ていましたが、だからこそ『いつかあの場に行ってみたい。目の前で観たい』と思ったものでした。


むしろ馴染みのあるものになればなるほど、より品質のよい状態で観たい、聞きたいとなるものではないでしょうか?(わからないですけど、あくまで僕の感覚です。w)


また、スポーツ観戦もそうですが、その場の雰囲気を作るのはアーティストや音響のみならず『そこに集まる人』がより高まる躍動感や演出を作り出していたりするものもあると思います。

楽しい気持ちや悲しい気持ちを共有する人がいるからこそ自分の感情も動かされ、一緒にその世界に浸れるるものだと思いますし、他人を見て『もらい泣き』したり『嫌な感じ』になったりした経験は誰にでもあると思います。


きっとそれは『気』というものがその空気中に存在していてそれが自分に当たるからです。

それで『気持ち』や『気分』で感情が変わるのが人間ではないでしょうか?

僕はアーティストやそれが好きな人達はとくにそれに敏感な人が多いように感じています。


先日、柏市内でも柏市の路上アーティスト達が集まる音楽居酒屋『ちゃぶ音』が、7/22に閉店するという知らせを聞き、最後のオープンマイク『もぐりんの日』イベントに参加させて頂きました。


当日は顔なじみの柏のアーティストの方々が、ちゃぶ音への感謝の気持ちを語りながら順番に曲を発表していきました。


僕もこれまでのちゃぶ音での思い出を振り返りながら、僕の音楽グループの仲間が初めて人前で歌うことができた思い出や、開店前の時間にお店を貸し切って介護レクのリハーサルをさせて頂いた思い出、そこにいたお客様と一緒にコラボで弾き語った思い出など思い返しながら自粛期間中に作り込んだオリジナル曲を発表させて頂きました。


そこにはお店にいたみなさんとの一体感があり、温かい空気感があり、ともにこれまでの数年間で成長を実感した同士のような気持ちになりました。


オフラインだからこそ『そこにいる人達』と顔なじみになれて、音楽とは関係ない話もできてより身近な信頼関係が構築できて、お互いに成功や幸せを応援し合える仲になれるのではないでしょうか?って思ったのと同時に、たくさんの人達の成長や思い出をつくるのに貢献した『ちゃぶ音』というお店は、柏市には必要とされていた素敵なお店だったんだなと感じました。やはりこうした場所って人の成長を支援していく上でとても重要で必要な場所だったと思います。


経営となると今の世の中では厳しい状況ではあったかと思いますが、こうしたお店はこれからもみんなで大切にしていけたらいいなと思います。

まとめ

話は大きくそれましたが、今回のまとめとして『オフラインライブは無くなっていくのか?』の問いに対して僕の個人的な意見でいうと、僕はどんなにテクノロジーが発展しても『無くなりません』に一票を入れたいと思います。


その理由は音楽を聴くのは『人間だから』であり、オフラインライブのチケットを購入してその場へ足を運ぶ人が得たいと思っているものは『音楽だけではなく、その場所が提供しているすべてに対する価値を購入している』からです。


そこにいる『雰囲気』、そこにいる『自分の姿』、そこにある『付加価値(色々)』です。

それはインスタが流行る理由にも繋がると思います。

今の若い人たちはレコード屋に行ったことがない子も増えているみたいです。CDなんて買ったことない人ももしかしたら多いのかもしれません。


でもきっと『それで済む』と考えることと、『それ以上のものを求める』ことは別のことだと僕は思いますし、これからは求めた人だけが知れること、得られるものも沢山あって、それが情報の格差を生み出すものに繋がりそうな気もしています。


何においても『他人の情報を見聞きするより、自分の目や耳で事実を確認すること』の違いを気にするって大事ですよね。『FACT FULLNESS』

だから結論で言うとどちらも目的によって使い分ける形かなと感じています。


新しい人に知って頂いたり人数の制限なく公開するにはオンラインは効果的ですし、直接の思い出作り、仲間集め、品質へのこだわり、その場の空気感を感じたい人であればオフラインはやっぱりあるべきですし。


これまでオンラインは使われておらずオフラインのみでしたが、これからはその両方の目的や効果を知りながら使いこなすハイブリッド型ライブが流行りだすのかもしれません。


今回も最後までおつきあい頂き、ありがとうございました。



- 執筆 - KAZUNO

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